※本記事は、2026年7月31日時点の情報と筆者個人の使用感をもとにしています。AIサービスの機能・料金・利用制限は頻繁に変わるため、契約前に必ず公式サイトをご確認ください。
こんにちは。整形外科医のハマ太郎です!
整形外科医として臨床・研究を行いながら、論文要約、学会発表の画像作成、さらには医療ツールの自作(プログラミング)まで、毎日3社の有料AIを業務に組み込んで使い倒しています。
私は現在、次の3大AIサービスすべてに課金しています。
- ChatGPT(OpenAI)
- Claude(Anthropic)
- Gemini(Google)
「結局、どれに課金すればいいの?」
AIを使い始めようとする先生や医療関係者が良く悩む質問です。
結論から言うと、3つのAIにはそれぞれ明確な得意分野があります。大切なのは「どのAIが一番賢いか」ではなく、自分が何をさせたいかで選ぶことです。
今回は、3社を実際に使い比べている私が、医療関係者向けに「AI選びで確認したい3つのポイント」を解説します。
(3社比較の早見表)
| AIサービス | メインモデル(2026/07) | 医療・臨床業務 | PC自動化(エージェント) | コスパ・連携 |
| ChatGPT | GPT-5.6 | ◎ 最適 | ○ Codex対応 | ○ 汎用性抜群 |
| Claude | Fable 5/ Opus 5 | △ 制限あり | ◎ コード開発最強 | △ 従量・上限に注意 |
| Gemini | Gemini Spark | ○ 検索連携 | △ 発達途上 | ◎ Workspace/5TB |
まず知っておきたい「チャット」と「エージェント」の違い
現在のこれらのAIサービスには、大きく分けて2つの使い方があります。対話メインのチャット型AIと、対話をもとにPC上の操作まで行うエージェント型AIの2つです。
チャット型の使い方

文章の作成、要約、アイデア出し、相談などを行う、従来の使い方です。
「会社の相談窓口」や「何でも聞いてくれる同僚」に近く、質問すれば回答や提案を返してくれます。
エージェント型の使い方

一方エージェント型は目標を伝えると、必要な手順を考え、ファイルの整理、情報収集、データ処理、資料作成、プログラミングなどを複数のステップに分けて進めます。
例えるなら「社長専属の敏腕秘書」です。やってほしいことを伝えたら、メール作成や送信、商品購入、アプリ作成などまでPC上でできる範囲のことはすべてできてしまいます。
なお、エージェント機能を本格的に使うなら、PCでのファイル操作や作業環境との連携が重要です。一方、サービスによってはスマートフォンからタスクを開始したり、進捗を確認したりすることもできます。
非常に強力ですが、チャット型より多くのトークン(体力みたいなもの)を使用するので基本的には課金しないと使用できません。
Point 1.エージェント型AIを使うかどうか
まず一つ目のポイントはエージェント型AIを使うかどうか、です。
論文作成や学会発表、スライド作成など、業務で個人PCを使う場合はかなり役立ちます。
そこで候補になるのがOpenAIの「Codex」とAnthropicの「Claude Code」です。
ChatGPT/Codex
Open AI社のchat GPTの中にCodexというエージェント型AIがあります。
さらにその中でAIの頭脳にモデルがあり、私は、能力・速度・コストのバランスを重視した「GPT-5.6 Terra」というモデルをよく使っています。OpenAI社もTerraを、日常業務向けに能力とコストのバランスを取ったモデルと位置づけています。GPT-5.6の公式説明
Claude/Claude Code
一方Claude Codeは、Anthropic社が提供するエージェント型の開発ツールです。Codex同様Claude Codeにも頭脳に何種類かモデルがあります。私は現在、Claude CodeではOpus 5というモデルを使用しています。実はFable 5というモデルがAIの頭脳の中でいちばん賢いと言われていますが、かなりトークン消費量が激しく、月110ドル以上の課金がないと使用できないため現在は使ってません。
一般的に言われている使い分けは、次のイメージです。
- 幅広い仕事を1つの環境で進めたい:Codex
- 複雑なプログラミングを深く進めたい:Claude Code
ぶっちゃけ、どっちも同じくらい賢いので、非エンジニアが使う分には大差ないと思います。
その上で、これから初めてエージェント型AIを使う人には、個人的にはChatGPT/Codexをおすすめします。
理由は、同じくらいの賢さのモデルを使うときにCodexがよりコストがかからない傾向があるからです。ただしこれも日々競争の中で変化していくものと思われます。
また、Google社も上記2社に後れを取ったものの、Gemini Spark、Antigravity、Julesなどのエージェント機能を拡充してきています。Gemini Sparkは2026年5月に初期提供が始まり、6〜7月に対象地域や機能が拡大しました。日本では2026年7月末にGoogle AI Proユーザーが使えるようになりました。Gemini Spark更新情報
Point 2.医療関係の内容 を扱うか
医療系のトピックを扱うことが多い場合、個人的には ChatGPT(OpenAI)一択 だと感じています。
理由として、Claude(Anthropic)は安全性を極めて重視する設計(ガードレール)になっているため、最高性能モデルのFable 5で医療関係のネタを扱おうとすると、安全装置が働いて「中くらいの頭脳のモデル」へ勝手にフォールバック(差し替え)されてしまうケースがあるからです。「自作した医療スコアリングアプリのコードバグを点検してほしい」などといった直接医療に関係ない内容でもフォールバックが起きます。
高度な考察やコード生成を期待して依頼したのに、途中で知識レベルの低いモデルに切り替わって中途半端な回答をされるのは、現場としてかなりのストレスになります。
Point 3.Googleのサービスをどれだけ使っているか
ここまで読むと、「ではGeminiに課金する意味はないのでは?」と思うかもしれません。
しかし、GeminiにはGoogle社のサービスとの連携があります。Google社のサービスは優秀でそれらと連携を取れるのは強力です。
- Gmail
- Googleドライブ
- Googleドキュメント/スプレッドシート
- Googleカレンダー
- Googleフォト
- Gemini Notebook(旧NotebookLM)
- Google Pixel
これらを日常的に使っている人にとって、Geminiの利便性は非常に高いです。
たとえば、Gmailの返信もマイクで「〇〇の件、承知しました、と返信して」とgeminiに言うだけで作成してくれて、送信ボタンを押すだけです。海外学会の長い英語の案内なども、「要約して」と伝えるだけです。
また、2026年7月末時点のGoogle公式ページでは、Google AI Pro(月額3000円)にGmail、Googleドライブ、Googleフォト共通の5TBストレージが含まれています。Google AIプラン公式ページ
AIだけでなく、写真や動画の保存容量まで含めて考えると、Googleユーザーにとってはコストパフォーマンスの高い選択肢です。
まあ、最近はchat GPTでもGmail連携できるようになっているので、正直chat GPT課金でもメリットは享受できそうですが。
結論:医療関係者が1つだけ課金するなら?
結論として、医療従事者がどれか1つに絞って課金するなら、自分は ChatGPT を推します!そしてぜひ課金して「エージェント型AI」の破壊力を体感してほしいです。
- メールの自動振り分け・フィルタリング設定
- PC内のフォルダ・論文PDFの自動整理
- プログラミング未経験での簡単なアプリ開発
- 臨床データの統計解析
- 精巧な画像・イラスト生成
- 臨床研究の効率化
- 論文作成の壁打ち、参考文献の整理etc…
ChatGPTでできることは本当に多いです。一方、目的がはっきりしている人は、次の選び方でもよいでしょう。
- 高度なプログラミングを重視したい:Claude/Claude Code
- Gmail、Googleフォト、ドライブを中心に生活している:Gemini
もっとも、自分自身は、このAI戦国時代の変化をリアルタイムで追いかけるのが趣味みたいなものなので、今後も3社同時課金を継続していく予定です(一般的には非効率な悪手で一社で十分です笑)。
皆さんもご自身のスタイルに合ったAIを見つけて、日常や医療現場の効率化に役立ててみてください!


コメント